うまく進んでいる時はいいんです、未来に向かってまっしぐら〜だから。
でも、治療がうまく進まない時は、相談する相手が欲しい。
だって、自分ひとりで考えてもどうしたらいいかわからないから。。
注射をこんなに打ってるのに、どうして卵は反応しないのだろうか。
諦める時期が近いのか。
こんなにやっても授からないなら、何をすれば授かるのかわからなくなってきた。
誰もわからない質問、答えられない質問がグルグル頭の中でまわる。判定日は特にね。
そして次の治療をスタートするかどうかは判定日からすぐ、D1~D3には決断しなければいけない。
心の整理をする時間はなく、休むのも、続けるのも、ギリギリの年齢でやっているので1ヶ月1ヶ月が大事。。休んで考える勇気はない。
360度いろんな角度から圧力かけられてる感じで、ひとりで抱えるとつぶれてしまいそう。何年こんなことを抱えているんだろう、そして何年続くんだろう。答えのない質問ばかり〜だよね。
先生は、こんな誰もわからない質問を一緒に考えてくれる人、妊娠することを望んでくれている家族以外の唯一の人。
今回の治療を振り返り、今度はこうしよう、前はこの薬剤だったから・・・と、あれこれ実験みたいに相談しながら進めていく、とても心強い存在です。
そして、この病院に転院してきて、すでに2回移植に失敗したので、「次は胚盤胞にチャレンジしてみようか?」という提案がありました。久しぶりに胚盤胞って言葉がっ!!ううわ〜っ。
以前(2009年)胚盤胞までいかず全滅しました、2回連続。その恐怖が嫌で3日目凍結に切り替えていたのですが、胚盤胞の妊娠率が高いという事実は無視できないということで、
先生がそういうなら、次、頑張ってみます!
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)