その間、英会話学校に通っていたのですが、そのクラスメートとランチに行きました。
つたない英語ですけど・・・そこは皆女子、悩みや話題は万国共通。
韓国人、中国人、タイ人、私を含め5人で点心を食べながら、タイ人のレースクイーンは2ヶ月前に結婚したばかりの新婚さん。義母から「子どもを早く産んでちょうだい」とプレッシャーを浴びていてつらいという話しに。結婚している中国人2人はどちらも男児の母。中国では一人っ子政策があるけど、裕福な家庭はお金さえ払えば2人、3人と産めるらしい。
20代後半の中国人はチェジウみたいに美しい。その彼女も「次は女の子産んで欲しいわ〜」と義母からせっつかれている。けど体型も崩れるし、ひとりで十分と言っていた。
女の子よりも男の子を産む方が断然喜ばれるというのも、どの国も一緒で、どこに住んでも女性ってストレスを受ける生き物なのかもしれません。
「でもね!」とチェジウ、
「あなたが産んだ女の子なら欲しい!」と私に突然言ったのです。
なぜかというと「日本人は肌の色が白いでしょ、中国人は黄色だもん。それに目も大きいし、きっとあなたの子どもはかわいいわ!!」
私も私の産んだ子供が欲しいよ〜ははは。
韓国人や中国人が整形するときに日本人アイドルの名前を出すことは多いらしい。
「アジア人はみんな同じでしょ、日本人も黄色だよ〜」と言っても、「日本人は違う!白いの!!」と頑に日本人の肌への憧れを語る。
自分の子すら産んでないのに、人の子ども産める余裕はあるはずもないが、一応「サロゲートマザー(代理出産)ってこと?」って聞くと、
「そうじゃない、自分のDNAじゃ黄色いから、あなたの子どもよ!」
だそうです。
特別養子縁組か、、、まさか自分がする側の需要があるとは。産まれる前から我が子の予約。。。^^;
これはすごい会話だ。あなたの産んだ子どもをくれ〜って、しかも女の子限定。こんな内容を大爆笑の中で話せるのが海外ならでは、、妙な楽しい空気。辞書を調べながらの会話。私の悩みはまさか彼女達は知しません。私の年を知り「うそでしょ若く見える!きっと子ども産んでないからだわ!!」って大きな声で大はしゃぎでした。
日本人は海外行くと若く見られますが、子ども産んでないからという理由を言われたのは初めて、嫌味に感じないのはなぜなんだろう。自然な、ダイレクトな言葉がいいのかもしれない。
チェジウの要望に私は「女の子が生まれたら連絡するわ!」と返せるほどでした。
日本で同じように話せる人達っているかな、「お子さんは?」「いないんです」「あ、ごめんなさい」みたいになりがち。
それか「お子さんは?」「いないんです」「子どもはいいわよ〜」もあるね。
深い深いガールズトーク面白かった。また遊びに行きたいな。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)