残すところ10時間で私の30代は終わりますっ!サラバ30代よ。
私の30代、どうだった?それはやっぱり「病院通い一色」だった。悲しいな〜でもホントなの。30歳で治療スタート、不妊という状態に翻弄された10年でした。一番良い方法は何か、右往左往しながら調べて、治療をして、整体も鍼灸も、良しと言われる漢方や食べ物にも気を使い、全部やった。夫ともぶつかり、妊娠した周囲ともぎくしゃく、空回りしていると言われ悲しくなったり、子供はまだか?と心ない言葉は合計100回は超えているだろう。どんな時どんなところで言われたか全員覚えている。
振り返ると、よくやってきた、私。
親友の子供が10歳、すっかり人間です。その成長をみると、私のやってきた10年の歴史を考え込んでしまう。私には何も残された形がないでしょ、流産2回、死産1回、子宮内膜症・腺筋症というそんな結果で終わってしまうのかな、私の不妊治療は。
通院始めたのは30歳、まさか10年もこんなことやってるとは過去の私は想像もしてないでしょうね。今年は本気で残りの人生を考えなければいけませんね。
そして40と言えば有名なのが孔子の言葉ですよね。
三十歳 而立(じりつ)「三十にして立つ」「人生まれて三十年を壮という」
「立つ」は「独立」する、という意味。「壮」とは「盛んなこと」。つまり「血気盛んで人生で一番の働き盛り」な年齢のことです。
四十歳 不惑「四十にして惑わず」
「狭い枠にとらわれることなく、自由に物事を見ることが出来るようになった」というような意味で、単純に「自分の道に疑いなく進む覚悟が出来た」という意味合いとは少し異なります。
五十歳 知命「五十にして天命を知る」
「これまでの人生を振り返り、自分の役割とは何かを考えなさい」ということです。
なるほど〜〜、自分の人生と照らし合わせて読むと、少しは近づけているかな。30歳、40歳、50歳、年を重ねるのも悪くないなって思いませんか。老化は自然現象で誰もがすること、子供がいれば、そんなシワとか白髪、なんてことないでしょう、自分の年齢なんて気にならない。
でも不妊治療は時間との戦い、年齢を重ねるほどに内臓たちは長い時間働き、衰える、卵子の数は減っていき、生殖期間のリミットが迫ってくる。年齢とは赤ちゃんを望むものにとって最重要事項。卵子が老化する、妊娠率が低下するなんて悪いことばっかり聞くと、1日1日過ぎていくことに恐怖さえ感じていました。
孔子によると明日から私はもっともっと自由になっていくはず、人生は子供がいる、いないではない、その前に既婚、未婚、どちらでもその人の人生。人生の価値は他人が決めることではない、大事なのは、自分ね!
気持ちよく新しい40代をスタートできるように、部屋のかたづけでもしまーす。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)