私が観た「うまれる」はシリーズではないけれど、2作目です。
1作目が話題になっていたことは知っていたのですが、どうしても「産まれる=出産」とイメージしてしまい、私は出産のあの現場を思い出しそうで遠ざかっていました。
今回はなぜか夫が「うまれる」って知ってる?!と言いだして、SNSで話題になっているらしいです。偶然にも4月4日の養子の日イベントで上映会があり、鑑賞することになりました。
3家族の命のストーリー
・ステップファミリーで奥様の連れ子と3人で暮らしているご家族のストーリー。明るく元気な奥様ですが、死産を経験されていて、その時のことを語って涙を流している姿が、消えて無くなりそうでした。
自分たちの子供が欲しいと不妊治療を始める。連れ子は父親と血のつながりがあると思っている、が真実告知の時が迫る。
・18トリソミーの赤ちゃんの成長を見守るご夫婦のストーリー。風邪を引いただけで命取りになってしまうという我が子を守る姿に心打たれました。想像できないほどご苦労されているだろうし、泣いたと思います。お母さんも泣く時は泣きますと言ってました。母は強いという言葉は簡単には言えません。
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「問題の無い家族なんていないのよ」と私の友人は言いました。私の親くらいの女性ですが、たしかにそうだよね、納得。家庭内の問題を人は隠そうとしますが、本当はどの家も抱えているんですよね。シェアして救われることもあります。
この映画は、不妊だけのストーリーではありませんが、子供の命と向き合う素敵な映画でした。1作目、観たい気持ちに変わりました。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)