家族ってなんでしょう・・・
自然に妊娠したらきっとこんなことは考えなかったかもしれません。血がつながっているからといって自然にラポール(信頼関係)が形成されるわけではないですよね。
夫婦も血のつながらない家族です。
産経新聞の「トンネルを抜けて〜養子という選択」というコーナーにコウノトリの会で行っている養子縁組セミナーのことが少し掲載されました。
「不妊の人は養子をとればいいでしょ」と簡単に言う人がいますが、心を置き去りにこの特別養子縁組の制度は利用できません。養子を考えている夫婦の葛藤や不安を話し合う場としてこれからも提供し続けていきたいと思います。
「血縁なくても家族」という素敵なタイトルの丁寧な取材をしてくれた産経新聞の油原さんに感謝いたします。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)