妊活中、いままでの友達関係通りいかないってことがあります。
友達は子育て真っ最中、自分は妊活中でなかなか妊娠しない。真逆の人同士、生活やメインの会話に変化もあるでしょう。
いままで通りの付き合い方をそのまま求めると、「あれ?友達なのにわかってくれない」と傷つくことや、「友達は妊娠するのに自分と何が違うんだろう」と自信をなくしてしまうこともあります。私にはありました。
幸か不幸か運命か妊活中の数ヶ月、数年でマイノリティの経験をしてしまったんです。それは今まで意識しなかったマジョリティの世界にいたときに見えていた景色とは全く違うもの。
友人関係が変わっても仕方ないと思います。
妊活に関わらず人は日々成長し、学びますよね。「ずっと一緒」ではありません。現行にとらわれて「枠」の中でもがいてた時は苦しかった。
妊活、流産、死産を経て友人関係は変わりました。ただお伝えしたいのは「不妊の友達」だけではありません。不妊ではなくてもなにかしら苦労をされている人は比較的こちらの苦労を想像してくれました。同情ではなく。
居心地が良いというか、価値観の押し付けがない空気がよかったです。以前からの友人の中には会話が合わなくなった人もいますが、絆が深まった人もいます。新しい出会もありました。
そうやって人生ってどんどん形成し続けるものなんだなと思います。
前回の年賀状ネタに引き続き、友人関係についてまとめました。
どうしても縁を切りたいな・・・って思ったらw
http://kounotori.me/?p=1725
人生は短い。将来将来・・・と妊活していると考えてしまいますが、「今」も人生の一部。よりよい生活にするための「有吉の名言」に背中を押してもらってください。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)