妊娠まだ?のしかかる重圧、私にもあった。

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「妊娠まだ?」のしかかる重圧、悩み続けた不妊治療8年 (朝日新聞3月18日)

この記事、他人事ではないです。

自分のことなのに、夫婦のことなのに・・・容赦なく介入してくる。
大学進学や、就職、転職のことだったらここまでぐいぐい聞いてくるかな。

最近は「妊娠まだ?」発言はデリカシーに欠ける、セクハラと言われてるので減ったみたい。このまま消滅してほしいですよね。

ちょっと私の重圧について書きます。
私が重圧を受けていたのは明白な事情があって、それは、父が末期ガンだったからです。若干27歳、仕事は責任もってしていたけれど、その他の社会のこと、政治のこと、原発のこと、何も考えていないの平和なOL。自分の給料は楽しいことと、かわいい服に使っていました。そんな私に急に電話がかかってきて、父が末期ガンと告げられた。独身でした。

娘とヴァージンロードを歩きたい、ウエディングドレス姿を一目見たい・・・妊娠より前にまず結婚の重圧があった。彼氏だった夫は流れにのり、あれよあれよといううちに結婚式。もう、ただの父がいきなり最優先されてしまう、ガンってすごい。どんなわがままもみんな聞いちゃう。

父は私と念願のヴァージンロードを歩ききり、感無量だったことでしょう。でもあれ?息つく間もなく・・・「孫が見たい」発言。

えっ!!!!

父をとりまく友人たちが、結婚式のスピーチで「孫を早く連れて実家に帰ってきてね!」と・・・大盛り上がり。
結婚って、努力すればできると思います。頑張れば、妥協すれば、条件つけなければ、結婚したい人が80%以上もいるこの世、できます。誰と結婚できるかはわかりませんけれど、誰かとはできます。とにかく成功への道は多々あります。
だけどね、孫はそう簡単にはいかなかった。3ヶ月経過しても妊娠しない。あれ、おかしいな。あれこれと努力したけれど2年できません。病院に通い、検査を受けて人工授精してもできません。

実家に帰って顔を合わせる度に「妊娠まだ?」「赤ちゃんはどうしたの?」「何をやっているの?」と言われる。それも父だけではない、父応援団にかなりきつく叱られる。父は再発して、抗がん剤でかなり痩せている。。焦る。

親孝行もできない不甲斐ない娘。
妊娠すれば万事解決、みんなが喜んでくれるのに。
そんな時に妊娠。でも、心拍が見えず流産の手術を受けました。

またみんなをがっかりさせた。

その3ヶ月後に父は死にました。我が家には嬉しいニュースはなく、悲しいニュースばかり。

父の応援団は「孫を見せてあげたかったわね」と私にがっかりしてました。今、ここでもまだ責める?どうしてあんな言われっぱなしだったのかわからないけれど、きっと自分が悪いと思っていたから。そう思い込まされていたから。
他のことなら対抗できるけれど、いざ妊娠のことになると言葉が詰まって、どんなに嫌な不謹慎なことを言われてもうまく反論できない。自分も子供が欲しくてがんばっているならなおさら。自分が一番どうして妊娠しないんだろうって思っているから。
じゃあ説明すればよかったか。「子供ができない、だから通院している」その一言を公表するのもあの頃はいやだった。人として当たり前に備わっている能力が自分にはない。子供はすぐにできると思っている大勢を納得させる自信もパワーもなかった。

それにしても言われっぱなしでよく我慢したな〜〜。1回それで排卵しなくて月経ストップしたんだよね、ストレスで。
今ならなんでも言い返せるのに。だって、頑張っている人を責めるのは間違っている。

妊娠を望むばかりに、重圧をかけその結果夫婦にストレスを与え、焦りから夫婦の仲がこじれたり、ホルモンバランス崩したり、妊娠から遠ざけているのは誰なのか、気づいて欲しい。

暖かく見守ってくれるならそれが一番ありがたいです。

1975年生まれの整理整頓好きな山羊座。30歳で妊活スタート、流産、死産を経験。子宮腺筋症が悪化し2017年末ついに子宮全摘出。寄り道ばかりの人生で幸せの価値観や家族の意味を深く考え中。不妊カウンセラー/家族相談士