死産から1ヶ月の時に1対1のカウンセリングを受けました。流産・死産など喪失をケアするグリーフケアです。(詳しくは→過去blog)
その後、少しずつ快復していきましたが、そのきっかけとなったのはそのグリーフケアでした。
今の私には定期的にグリーフケアが必要だと感じ、3ヶ月後に同じ会のグループカウンセリングに参加しました。(主催者含め喪失体験者が4、5人でお茶を飲みながら話をするものでした)
その頃の私は、もしかしてグループカウンセリングは必要無いかな、と思っていました。時々外出もできるようになっていたし。
会が始まり、他の参加者の自己紹介を兼ねた体験談を聞いていると、自然と涙が・・・。日常生活は送れるようになっても、実際はまだまだ、と再確認した瞬間でした。自分の番ではもっと泣いてしまったけど、ゆっくりと少しずつ話す私を皆さんが見守るように待っていてくれた。
自分の死産のことをこんな風にお友達には話せない、話しても相手が困ると思うし、泣いてしまうし。ここはそれができる空間、貴重な場なんだ・・・グリーフケアの必要性をしみじみ体感しました。
毎日誰かに聞いてもらいたいわけではない、でも・・・
皆はどうなの、同じ死産した人たちは苦しみからいつ立ち直るの?そのきっかけは何だったの?
共通の経験をしたからこそ聞きたいことがある。
つらいことがあっても1ヶ月、3ヶ月、半年、1年って人生は続いていく。死産した過去は変わらないけど話しを聞いてもらい気持ちを吐き出すことで気持ちは変わる。私にとってこの日も快復のきっかけとなった一日でした。
つづく
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)