この9月、死産から2年が経ちました。
東京は一気に涼しくなり秋めいてきて、
そんな季節だったなぁ・・・って思います。
安定期も過ぎたしこれから妊婦として少し楽しもうと思っているところでした。
遺骨は自宅の枕元に置いてあります。
私が死ぬまでこのままでいいと思ってたのですが、少し考えが変わりました。
15年程前に死産を経験したお友達と話しをしたのがきっかけです。
その子は戒名も付けてもらってご主人の家のお墓に入ってます。男の子ということを私は初めて知りました、というより彼女とは親友なのに15年間この話しをしたことがなかったです。
悲しみを思い出させてはいけないからそっとしておこう・・・という20代前半の私の勝手な思い込みです。何の支えにもなれませんでした。
そのご夫婦は毎年お盆にお墓参りをしているそうです。ジュースをお供えしたり。
命日…あの娘が産まれた日。それは日常の中にあり、夫なんて忙し過ぎて忘れてしまいそうでした。
今日は悲しい日だ、と手を合わせるよりも、お墓参りという行事があった方が私たち夫婦は気持ちが娘に向かう気がしました。
皆さんはどうしてますか。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)