ペリネイタルロス研修に参加したつづきです。
研修にはたくさんの方が参加していました。5、6人のグループが4つほどあり、私はその中のひとつのグループに座りました。体験談を聞くこの時間は、2日間に渡るこの研修のメインだと運営の方がおっしゃってました。
受講生さんは真剣な表情で私の話しを聞いてくれました、時にはメモを取り、とても熱心な姿勢でした。それだけでも、その姿が見れただけでもとても嬉しかったです。死産した人の気持ちに寄り添いたいという気持ちが伝わってきました。
きっとみなさん現場でも患者さんをすでに癒している存在なんだろうと思います。
グループの全員が持ち時間ひとり5分で私と質疑応答をするというものがあり、
ひとりの方が、私の前に座ったのですが座ったまま泣いてしまって、声にならず。
質問を事前に色々と考えていたが、今体験談を聞いて、そんなつらい思いをしている人に何も聞けなくなってしまった。ということでした。
でも一緒に泣いてくれるってひとつの伝え方だと思いました。言葉以上の時もありますよね。
私も入院中に助産師さんに何度も救われました。傍にそっと寄り添ってくれたり、夜に心配して様子を見に来てくれた人、、、本当に心から感謝しています。
2年経って、、私としては涙はコントロールできると思っていたのですが、まだまだ全然ダメでした。死産のことを話していてこんなに涙がまだ出るんだ・・・って自分もびっくり。。ゲストスピーカーなので、もう少し冷静さを保たなくてはいけないなと反省するばかりです。
自分にとっても良い機会になりました。お声がけくださった運営の方に感謝です。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)