いまや、知らない人はいないセクハラヤジ問題ですが、
「早く結婚した方がいいんじゃないか」発言の人は謝罪しましたね。
51歳おじさん議員が35歳の若手女性議員に頭を下げる。記者が写真に撮る、それがトップニュースで取り上げられ、海外でも報道され、SNSであっという間に我々の携帯電話にまで飛んで来る。記者会見の内容はかなりの珍回答でしたが、プライドの高い議員さんならば相当の屈辱を受けたと思います。これで私の気持ちは収まりました。
―なぜ嘘をついたのか。
謝罪をする機会を逸してしまったことについては 本当に申し訳ないと思っております。
―謝罪をしてほしかったわけではなくて、本当のことを言ってほしかったのですが。
真実を語る機会も、本当に私自身の問題ないんですけれども逸してしまったことに対しては、本当に反省をしております。
なんとも歯切れの悪い・・・機会ならあったじゃん。わざわざ報道陣が自宅前まで行ったのに。ヤジを飛ばした人は「辞職に匹敵する」と自分でおっしゃってましたが、どうしてそれが「初心に帰って頑張ります」にすり替わるのでしょうか。今後がとっても楽しみですね。
今回この議員の最大のミスは、誰が言ったヤジなの?ってなった時にすぐに申し出なかったこと。この件は動画、画像がFacebookやTwitterであっというまに広がり彼の声の動画は瞬く間に全国民の知るものとなった。もう自民党も無視はできない状態。日に日に犯人は誰だ!!!とニュースはとりあげ、もう逃げられないと観念した。恥ずかしや〜〜〜。
これは今の社会、発言する前から誰もが予想できることであり、放っとけば国民は忘れる?甘くみましたな。そして一番恥ずかしいのは、「私じゃない」と否定しているウソをついている瞬間の動画が何度もテレビやSNSで繰り返し流される事。ああ・・いい大人が・・・。ウソはついちゃダメでしょって子供の頃に言われませんでしたか?
この議員、父親です。親であるならば、子どもに恥ずかしくない行動を常にするべきです。子どもや奥さんがこれから社会で今まで通り暮らして行けるか、そんな優しい社会ではないでしょう。だって「産めないのか!早く結婚した方がいい!」なんて言う国ですから。
で、この人は「産めないのか」は言ってないらしい。(すでに信頼感ゼロだけど)他の人が言ったと・・・他の人って誰だ〜よ〜。
今回このヤジのどこが差別発言なの?と言っている人もネット上にいますね。極めてプライベートな問題に踏み込んだ失礼な発言で、妊活側からすると腹立たしい言葉です。女性議員だから言ったんですよね。子なしの安倍総理にも「タネなしか?」「勃起しないのか?」と同じように言えるなら女性差別ではないでしょう。そんなこともわからない人と同じ国に住んでいると思うと残念ですが、一方でこんな議員がいても不思議ではないのかもしれません。
一般企業の場合、セクハラ110番に通報されたら減給、いや、降格、部署移動・・・いまやこの手の発言は特にデリケートなこととして重大に取り扱われているのに、議員がこれでは。。
ちなみに「産めないのか」はテレビ局の捏造という話しもありますが、niconicoにアップされてます。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)