不妊の定義2年から1年へ

ホーム / いろいろ時事ネタ / 不妊の定義2年から1年へ

スクリーンショット 2015-06-01 20.20.30「希望しても2年以上妊娠できない状態と定義している不妊症について、日本産科婦人科学会は、この期間を「1年以上」に短縮する案をまとめた。全国の産婦人科医から意見を聞き、8月にも正式決定する方針。」毎日新聞

不妊カウンセリングでは「いつから病院に行けばいいですか?」という質問をよく受けます。

不妊の定義は「2年」というのが今までですが、私は「2年と言われているけれど、年齢やご自身の背景にもよりますよ」と答えてきました。「2年まで様子を見ましょう」は絶対に言いません。

なぜなら、ただの2年ならあっという間ですけれど、子どもを望んでからの2年は本当に生き地獄、苦しいだけです。自宅でタイミングするのは限界があります。不自然な性生活は夫婦仲を悪化させるばかりではなく、大事な可能性のある年齢が過ぎてしまうと私は考えて、「検査だけでも早めにね」と言っています。

年齢は無視できません、28歳の2年と38歳の2年には大きな違いがあります。

下記は年齢別の自然妊娠率と妊娠するまでにかかる月数です。とてもわかりやすいのでお借りしました。ご自身で判断する材料にしてください。(ファティリティクリニック東京のHP)

スクリーンショット 2015-06-01 21.07.17

あなたの年齢と見比べて、自然妊娠がどれだけ低いかわかったと思います。

早く病院に行け!とは言いません、私も30歳で不妊治療スタートしたけれど、これだけ長い時間かかっているのだから、「病院=神様=妊娠」ではないことはセットでお話しています。

ただ、年齢が若ければ治療の選択肢も広がります。

治療の方法には大きく3つありますよね

1、タイミング療法

2、人工授精

3、体外受精・顕微受精

 

人工授精は2〜3万円。一方、体外受精は40万〜50万です。

32歳で初診で不妊治療というと、疾患がなければ人工授精をするでしょう。しかし38歳の初診だと「体外受精」という文字がドドーンと目の前にやってきます。疾患がなくてもです。

できれば、体外受精なんてしたくないですよね。お金もかかるし、女性にホルモンコントロールをして、むくみや吐き気、ホルモン剤によっては胸も貧乳になる副作用だってあるんですよ。。。胸が巨乳になる嬉しいおまけつきなら良いのに。通院もほぼ毎日、注射も痛い、、、、どう考えても浅い治療の人工授精で妊娠したいですよね。

海外ではとっくに1年ということで、日本も同じように揃えるようです。

不妊検査というネーミングを「ブライダルチェック」に変えればもっと多くの女性が自分の身体の機能を知ると思うんだけどね。

 

前の記事 «
次の記事 »