マークザッカーバーグのことを知らない人はいないでしょう。彼がfacebookを作ってくれなかったら私は毎日何をしてたんだろってくらいfacebook中毒です。
彼は2012年に小児科医のプリシアさんと結婚。先日妊娠を発表しました。素敵な写真とともに。同時に過去3回のつらい流産の経験をしたことも告白。
彼は「これはつらい体験だ。ほとんどの人は流産について話さない。」
「ぼくたちの体験をシェアすることが、同じ体験をした人々に希望を与え、彼らも体験をシェアしやすくなることを望む」と話しているそうです。
流産専門の科学者・研究者ゼヴ・ウィリアム博士によると、
「流産を経験した女性の28%は、有名人の流産を知ることが孤独感を解消するのに役立つ」と回答しています。友人から流産したことを教えられた場合、その値は46%に跳ね上がるそうです。
私だけではない、みんなつらい経験をしているのだ・・・と知ることで孤独感や自分を責める気持ちが和らぐのかもしれません。
最後にマークザッカーバーグは、
「この妊娠は過去数年にあった苦しい流産との闘いの終止符になるだろう」
と話しています。
やはり・・・そうか・・・と思います。
子供を望んで、失い、悲しい思いをしたら、それは他の何かで埋めることはできません。彼の言う通り、子供を得ることで「終止符」になる。私もずっとそれを追い求めていました、そして多くの人がそれを追い求めてしまいます。
そして、結果的に赤ちゃんを抱けた人が過去に一区切りつけて「あの時の流産はつらかった」と告白できるのではないかな。マークザッカーバーグは今回妊娠してなくとも告白していただろうか。やはりある区切り彼の言う「終止符」が見えたから言えたと思う。
しかしすべての人に子供を得ることでの「終止符」は訪れない。その生殖という分野には限界があり、それを理解して、自分にとっての「終止符」を探さなければいけない。口では言えますけど・・・難しいね。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)