もうすぐ死産してから4年が経ちます。
と、ここまでは書いたけれど、なかなか文章が進まない。
同じ季節、匂いとともに思い出も蘇ってきます。
当時のブログにはたくさんのお見舞いのコメントをいただきました、、、何度も何度も毎日読み返していました。
4年という月日、どうやって生き延びてきたんだろう、あまり1年目は記憶にないです。そういう運命だったと言われても、受け止められず。今も、それはさほど変わらなくて後悔も残るけれど、毎日24時間そのことばかり考えている日々からは抜け出しました。
みんな励ましてはくれるけれど、「ゆっくりしてね」「今は身体を大事に」と、それが支援側の精一杯の言葉だともわかっています。でも、赤ちゃんの成長を日々記録して、生まれたらこれをして、あれをして、と考えていた事がその日を境に全部出来なくなって、何もすることがないのが一番つらかった。
人生には色んな経験を積んで、死産をしなくともその悲しみを理解してくれる人がたくさんいます。快復する時間はその周囲のサポートにかかっています。そして、もうひとつは「当事者同士が語る場」です。私を心配してくれた周囲の友人の多くは当事者ではないので、経験を語り合うことはできません。数少ない死産を経験した人に救いを求めました。
語り、涙を流し、自分だけではない、参加者も語り、お互いがシェアしました。
昔から死産の話はタブーとされ、周囲のほとんどは「そっとしておこう」という習慣がまだまだあります。どこにも悲しみを語ることができず心の内にそのまま置いている人がたくさんいます。快復するためには「悲しむ」ことが必要だと私は感じてます。私が進行役をして小さな会を開きます。
コウノトリこころの相談室「コウノトリの会」
対象:死産を経験した人(中期後期流産・新生児死亡も含む)
8月31日(月曜)14時〜15時半
場所:最寄り駅 東京メトロ白金台駅(お申し込みのあとに詳細をお知らせします)
対象:死産の経験のある方(カップル可、男性おひとりの参加不可、中期後期流産・新生児死亡を含む)
参加費:ひとり 2,000円(お茶菓子代含む)
定員:5名
詳しくは(HP)をご覧ください
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)