今年も終わりますよね・・・
きっと今年最後の採卵をしたわけですが、1個でした。
ああ、、1個か、
5年前は4個とか5個はあったけど、これが老化なのだろうか。そうだそうだ現実は厳しい。
その1個のゴールデンエッグにすべての望みを託したわけですが、受精確認で再院すると、
「今回はダメだったんですよ・・・」と先生。
キターーーーーっって逆の意味で、キタ。
あああ、うん。うん。と頭の中でなんて言おうか、とりあえず言葉探す。
「そうですか・・・」という毎度同じ言葉しか出てこないわたし。思いっきり明るめの声を意識したけど、けっこう暗い声だった。
で、2015年妊娠せず。
40歳の「私」の限界はここまでか。
いまや不妊治療をしている人の4割が40代という現状。そう思うと、私の40歳はまだ治療をやめるという段階ではないのかもしれない。
しかーーーし!
日本は異常なんです。
欧米では不妊治療は平均3年。日本は長すぎるんです。
私の場合は30歳からあれこれ治療をしているけど結果の出ていない長期不妊患者。同じ40歳でも、晩婚で38歳から治療を開始した2年目の人とは妊娠率も違うわけなのです。
コウノトリこころの相談室の12月の「コウノトリの会」のテーマは「治療のやめどき夜会」です。おや、私にぴったり・・・当事者ど真ん中。
そして、先生に
「病院とつながっていると、期待をしてしまいしんどい」
と伝えたのでした。
先生やクリニックの配慮により治療や通院のストレスはほぼ無いのです。ですが、やはり期待をしながら生活をしているわけなのですよ。「いつかはママに」と思ってしまう。いつまでも自分の本来の生活をスタートできずにいる、そんな感じがして。。
先生は「どんな選択をしても応援する」と言ってくださいまして、
ちょっと涙出る5秒前でした。(広末涼子っぽい?古いね)
頭で「しんどい」と思うのと、声に出して誰かに自分の気持ちを「しんどい」と伝えるのは、全然違う。ウルウルきてしまった・・・。
そんな私の気持ちを今日も先生は聴いてくれて、本当にありがとうございます。
さて、次は夫と真剣に話をする番ですね。「来月頑張ろう」はもう終わり。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)