再入院、またここに戻ってきてしまった。
お仕事はお正月明けから始まる予定だったのに、多方面にご迷惑おかけしてしまいクライエントさんにも心配をされ、立場が逆・・・反省しています。
ひっそりゆっくり、ちゃんと安静にしていたのに・・・と残念な気持ちでいっぱい。
これは何かに似ている。ちゃんとしていたのに、また戻ってしまったという感覚。
流産・・・
妊娠の15%と高い確率でおこる流産。再び妊娠した時、相当気をつけて過ごしていても2度目の流産になった時、こんなに注意していたのに何がいけなかったのかと原因を探してしまう。海外にマタニティ旅行に行く人が無事に産んでいるのにって。。
自分の身体の中のことだからこそ、その怒りとか悲しみをぶつけるところがない。誰でもいいから悪い人がいた方がまだマシかも。全部自分のことだから、「がっかり」なんだよね。自己肯定感が低下しても無理ないと思う。
どうやってその気持ちを変えたかと言うと、、
生殖機能だけに限らず自分の身体はどこもコントロールできない
このことを自分が受け入れるようになってからは、ちょっと楽になりました。
胃の調子だって、心臓の動きだって、何一つ自分でコントロールできることはないんだから、妊娠だけコントロールできるわけないと…自分を納得させたんです。
コントロールしようともがくのではなく、
コントロールできないものなんだ、って思うこと。
不妊治療は生殖「補助」医療と。可能性を上げる治療で治したり根治する治療とは医療モデルが違うと知ること。
あともう一つは、自分の頭の中の考え方を修正しました。胃が痛くても、そこまで自己肯定感下がるかな…と考えた。そりゃ、健康に越したことないけど、自分ってダメな存在とまでは思わない。何をやってもダメとは思わない。だけど、いざ妊娠のこととなると、人として女性として全てにダメだしされたように、社会の役にも立ってないように感じる。ひどい話だ。。
胃の痛みは胃の粘膜の問題、
妊娠しないのは生殖機能の問題、
って考えるようになりました。
人としての価値を健康で測れるものではないということです。
入院中の経過は順調で、ちょっとずつ炎症値も下がってきています。出血も無くなりました。痛みはほとんどないです。
ときどき昼はパスタがでるので、テンションあがります。まだ全部は食べられません。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)