【子どもを亡くされた方に言ってはいけない言葉】というのがまとめられてます。どんな声かけをすればいいのか、周囲も戸惑うけれど、明らかに「言ってはいけない言葉」はありますね。
映画「うまれる」のブログの記事より
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1. 「元気出してね」、「がんばってね」、「しっかりしてね」2. 「大丈夫そうだね」、「元気になったみたいだね」
3. 「もう忘れようよ」、「いつか乗り越えられるよ」
4. 「若いんだから(また産めばいいよ、すぐまた出来るよ)」、
「時間が忘れさせてくれるよ」5. 「上の子(もしくは下の子)がいるじゃない」、
「亡くした子より、いま生きている子を大切にしなよ」、
「うちも最近ペットを亡くした」6. 「なんで? どうして?」、「で、どう?」
7. 「分かるよ」
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「死の分野の中でも死産は特別なもの。思い出がない分悲しい」とグリーフケアのカウンセリングの先生が言っていました。
年功序列に逆らった子どもの死は親にとって悲しいもの、更に死産については特に話すことがタブーとされている、それに母親たちは傷ついているとのアンケート結果もでています。
まったくその件について触れられないと、まるで子どもがいなかったかのように感じて、本当にさびしい思いをします。【子どもを亡くされた方に言ってはいけない言葉】が「何も言わないのがいいという意味ではないことを理解して読んでほしい。
私は2番は死産直後に母から電話がかかってきて「良かった、元気そうで!」とテンション高めで言われたとき、電話に出たことを後悔しました。昔から確執があるので、無意識に人を苛立たせる性格はわかっていたものの、こんな時に話をしなくても良かったんです。油断しました。病院に行く!!!と張り切ってたので、それだけは阻止しました。
もうひとつはこれも直後に「今回のことは意味があるよ」と友達に言われ、ひどい違和感を覚えました。意味があるか、ないか、は振り返って5年、10年先、もっと先、もしくは死ぬとき、に自分で感じることで、今、どうして自分の子どもが死ななければいけないのか、なんの意味も感じませんでした。その友達は自分の初期流産の後にできた子どもをとっても愛おしく思えるのはその流産のおかげだった、と言っていた。無事に出産した子どもが居るから言えること・・・なのではないだろうか。それに過去2度の流産を経験しているので、すでに命の大切さはわかっているつもり、だからとっても傷ついた。
5番の「最近ペットを亡くした」というのに近いのが、6年前、私が父を亡くしたときのこと。父は59歳で、若くしてと惜しまれた。シングルファザー家庭の私には唯一の家族で、後追い自殺を考えるほど本当にショックだった。
そんな時、義母に「もしも自分の母が死んだら本当にショックだわ〜考えただけで悲しいもん」と言われたが、その例え、、今必要?「もしも」って何?おばーちゃん死んでないし。ってクエスチョンでいっぱいだった。義母はすでに60代、ばーちゃんは90歳。孫の顔を見ただけではなく孫の結婚式も出てるし、ひ孫もたくさん・・・そして長寿に分類され元気に生きている。私は父に孫を見せたいという一心で不妊治療をがむしゃらにやっていたのに願い叶わず、まだまだ父から教えてもらいたいことも、子育てのこつも、たっくさん話がしたかった。
人にかける言葉って難しいですね。私たちは、すべてのことを経験はできません。寄り添うって相手の立場を想像するってことですね。
死産した方のサポート MINTBABY
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)