明治記念館で開催された「子供の町」という児童養護施設のチャリティバザーの手伝いに行ってきました。チャイルドラインの活動仲間Y氏のお誘い。
ホールいっぱいに寄付によって集まったお品が種類別に並べられ、私は清水焼きや有田焼の湯飲みコーナーへ配属されました。笑
扉が開くや否や、おじさまおばさま達がドッと押し寄せて、どんどん買っていく。こ、これは、コムサデモードか、アフタヌーンティーのファミリーセールかっ!?
埼玉県春日部にある児童養護施設「子供の町」は2歳から18歳の親と暮らせない子供たちが住んでいます。
150人・・・
巨大規模施設です。
売り上げはすべて子供たちの大学進学費用に充てられるそうです。支援って、いろいろあるけれど、自分の欲しいものを買って、それが支援につながるなんて、良いよね。
ついこの前、20歳の女の子に話を聴く機会がありました。彼女は親の虐待があり、施設で育ち、18歳になると施設を出て、一人暮らし。生活費はアルバイトをしなければいけません。しかし、大学進学費用は児童養護施設の基金があったから進学できたと語っていました。それが無かったら無理、とても助かった・・・と。
お金だけが支援ではないけれど、
お金、大事です。
可能性を広げるためにスタートラインは同じように立たせてあげたいですよね。
そのほかにもいろいろと問題は山積みだけど、バザーのボランティアや、湯飲みを買ってくれた人、値段をつけてくれた人、お品を寄付や手作りしてくれた人、それぞれができることをして、大きな輪になって子供を育てていく、、。今はそれしかない。みんなが家庭で育って欲しいけれど、、目標は高く、だけど現実に目を向けて地道に。
一緒に販売をしていた子供の町のスタッフさんは、里親担当の方でした。
たくさんの里親さんとのつながりを大切に、児童相談所と協力しながら家庭養育を進めているようです。時には、家庭での不調(里親家庭と合わなく施設に帰ってくる)もあるとのこと、年齢が若い方が里親宅に馴染みやすいことなど聞きました。スーパーのワゴンセールのような戦場と化した場で湯飲みを売りつつ・・・
日々、事情のある子供に向き合ってくれているスタッフさんたちに感謝です。今度、施設に遊びに行ってきます!バザーは1年後です。みなさんもぜひ。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)