認可保育園に入れなかった「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログがかなりまわってて、テレビでも取り上げられるほど、そう、子どものいない私にもその情報は届くほどの勢いです。
ほんと、そうだよね、エンブレムが輝いていたって、保育園に子どもが預けることがでできない国って。。。国はこの事態をどう思っているのか、少子化対策って子ども産みやすい&育てやすい環境整えるってことだよね。でも国会で居眠りしてる政治家の姿を見てると、真剣に考えているとは思えない。子どもいない私でも、いい加減保育園問題どうにかしてあげて!!って思いますよ。
ここで不思議なのは、男性。どの世代もやはり他人事。なぜだ・・・、明日から彼らが会社行けないって言われたら、おんぶして子連れ出社を余儀なくされたら大問題のはずなのに、どうして女性ならいいのだろう。そんな涼しい顔ではいられないはずなのに。とっても違和感。
日本の家族の形がこの数十年で急激に変化をし、最悪なことにご老人の割合は2012年24%を上回りました。日本は少子高齢”化”社会ではなく、とっくに少子超高齢社会に突入しています。少子高齢化社会は昔の話。
高齢化社会 老年人口が7~14%(1970年代)
高齢社会14~21%(1995年)
超高齢社会 21%以上(2007年)
一斉に子どもを産みまくらないと、日本沈没してしまう。
なのに、、、、子育て中のママにはひどい仕打ち。女性が子ども産もう!と思わない要素ばっかり。
子ども支援の国際NGOの調べによると、日本は「子育てのしやすい国ランキング」で先進7か国の中では6位という低い評価を受けています。
これから子育てしようと考えている不妊治療組にも、身近な問題です。
不妊治療と保育園問題、似ているんです。ずーーーっと続かないのが共通点。
不妊治療費を保険適用にしてほしい!仕事との両立しやすい環境が必要!もっと不妊の気持ちを知って〜〜!って自分が経験するといろいろ見えてきて、改善して欲しいことたくさんあると思うんだけど、妊娠・出産してもそのこと言い続けていくことって難しいよね。
次から次に問題は発生して、今度は目の前にある育児の問題が主になっていく。
大変だったという思い出はあるけれど、どうにかしないと!!という気持ちはどんどん薄まってしまう。
育児もそう・・・、この保育園問題は小学生になったら絶対に終わりますよね。
だから何も変わらなくても終わるんです。
次の犠牲者が困るだけで、ずっと困り続ける人はいない。
かつての子育てはみんなでする子育て
60代、70代、80代・・・子だくさんの世代、きっと子育ての経験がある人は多いでしょう。ぜひとも、子育て中の世代のことを考えてほしいです。親としてではなく大人として。
ここで難しいのは、ご老人が子育てをしていた時代と今では環境が違いすぎるため、どこまで苦労を想像できるかが鍵。。かつての家族の形とは、祖父母が同居してて子どもの世話役もしてくれた、隣近所の人が自由に出入りしたり、和気藹々の地域コミュニティが成り立っていた。
一方、現代の子育ては孤独な核家族、協力者は近くにいなく、同居人は残業で帰りの遅い夫のみ・・・世話役どころか相談役、愚痴を言える人もいません。女性の社会進出は進み、ついに2000年頃共働き率と専業主婦率が逆転。
家族の形と社会がこれだけ変わったのに、「子育ては母親」というイメージだけがおいてけぼりのように残されている。
私の所属してる子ども支援団体は(私よりも絶対に)元気な60代が中心になって活発に活動しています。現役を離れても尚、子どものことを思い続ける。頭が下がります。
もう、この国を沈没させないためには、ご理解のあるご老人をひとりずつ地道に増やし、力を借りるしかないと私は思います!
子育て世代にあたたかい目を。

1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)