前記事で、友達の妊娠と比べてしまい自信喪失について書いたけど、ここでは、“自信を取り戻す私の方法”を書きます。
不妊は、なんらかの事情で生殖機能がうまく働いてない(男女どっちが原因でも)、だから妊娠しない、ですよね。
だけど、妊娠しないということで、こういうふうに考えてしまうことありませんか?
「自分のすべてが劣っている、女性として価値の無い人間」
妊娠・出産は女性にとってアイデンティティーを表現する重要なこと、とある記事で読みました。大げさではなく、不思議ですが本当にすべてが劣ってるって気持ちに私もなりました。
努力してもスタート時点に戻され、再び前向きにがんばっ
てチャレンジしても判定日は陰性、やっと妊娠しても流産。
もう自然な気持ちで期待したり喜べる自分はいません。どうせ努力したって、がんばったって、次もダメでしょ・・・と卑下するようになっていた。
どうやってそんな気持ちを変えていったかというと・・・
努力して結果がでることをしたんです。
若い頃、入試や資格は努力の甲斐があってトントンと目標のことが達成できました。その感覚、みんなもあると思うんだけど、す〜〜〜〜〜っかり忘れてませんか?
治療に専念するあまり、生活が治療になっていました。旅行も行かなかった。私の生活100%が、努力しても結果が伴わない治療だけになってました。
ある偶然から久しぶりにゴルフをしたんです。レッスンを1ヶ月ほど受けました。するとスコアはメキメキと良くなり20も縮まった!もうちょっとで100切り!!(私、運動音痴なのでこれはすごいことなんです^^;)ラウンドも一気に楽しくなりました。
努力が結果に反映するってス・テ・キ!!!このスッキリ感!!・・・・・涙
久しぶりにこの感覚をかみしめました。これがきっかけで私はシンプルな努力→結果という流れが自分にもまだできるって自信を取り戻していきました。
「必ず結果はついてくるから」などとアスリートとか実業家が言っていることを「なにを言うか・・・努力なんて」と反論してたのが「あ、生殖以外はね」と考え方が変わってきました。
もう一つは英会話です。通う前と比べると雲泥の差!
そして、私の生活は「治療」「ゴルフ」「英会話」という3つで構成されるようになり、
努力と結果が伴わない「治療」、結果が伴う「ゴルフ・英会話」の2つのカテゴリーが分けられました。そしたら自然と自分の頭の中でこの2つを比較できるようになったんです。
努力と結果が伴わないのは生殖の部分だけ。他は、他の人となんら変わりなく結果はちゃんとついてくる!と。
不妊治療に比べたらゴルフなんてちょっと努力しただけです。それなのにすぐに結果が出る。やってもやっても結果が出ない不妊治療とは大きな違いがありました。改めて、生殖は人間の力ではどうすることもできないと実感し、比較することができました。
今は、努力しても結果が伴わない生活が100%ではありません。私の生活の中に「努力すると結果が伴う」の割合が増えていき、それは自己肯定感アップにつながっています。
「自分のすべてが劣っている、女性として価値の無い人間」とはもう思わないっ。
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1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)