先日こんなことが話題にされてました。「国民的アニメは「専業主婦」ばかり なぜ「共働き」家族がこんなにも少ないのか」
「クレヨンしんちゃん」の家も「サザエさん」の家も「ちびまる子ちゃん」の家も、「みんな母親が専業主婦だ」と指摘。このような設定のアニメが放送される弊害について、こう苦言を呈している。
「パパが外で稼いできて、ママが家事と子育てするべき、という思想を、テレビでふりまくのは、もういい加減にやめたらどうだろうか」
子供のころから何気なく見ている一家団欒のアニメ、知らず知らずのうちに家族の形を擦り込まれてる可能性大です。時代に合った内容のものをどんどん取り入れるべきですね〜
例えば、サザエさんが不妊だったら・・・
来週のサザエさんは
「タイ子さんの妊娠」
「周囲からのプレッシャー」
「マスオさんタイミングに失敗」
の三本です。
とか・・・
ほのぼのドラマではなくなりますね。しかしそれが、実際の不妊の夫婦の生活なんです。ぜひ作ってもらいましょう!笑
サザエさん、すごく明るくて近所に知り合いが多い。みんなに挨拶しているけれど、子供ができず悩んでる設定だったらどうでしょうか。
「あら、サザエさん赤ちゃんはまだなの?」「サザエさんおはよう、おたくは子供作らないの?」「サザエさん毎日仕事もしないで何やってるの?」「早くおフネちゃんに孫を抱かせてあげてね〜」と挨拶代わりパンチを食らい苦笑い。人を避けるように買い物へ出かける日々。三河屋のサブちゃんが「最近サザエさん見かけないから妊娠したのかなってみんなで話してたんですよ〜あっはっは、この前もワンピース着てたでしょ!」あの男、なんてデリカシーのない人なの、違うところからお酒注文するわよ。そんな時にタイ子の妊娠報告。ここのところプレッシャーを与えすぎてマスオはタイミング失敗するし、ほんとイライラ。穴子君と飲んでる場合じゃないのよ。イクラちゃんの写真付き年賀状をカツオがわざわざ見せに来て、まったく余計なことしかしないんだから。出産後のイクラちゃんのお披露目、可愛がる波平とフネの姿に心が痛む。サザエの明るさはいつしか・・・
なんちゃって。日曜の夕方では絶対に採用されませんね。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)