第3回家庭養護にむけた情報交換会@日本財団

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本日、「第3回家庭養護にむけた情報交換会@日本財団」に参加しました。今回も錚々たるメンバーで、勉強になります。

前回はイギリスの社会的養護はどうなっているのか、視察団からの報告がありました。その中での話で、日本の乳児が乳児院に入所している件についてコメント伺うと、まずイギリスでは11歳以下の子どもは施設に入所していません。乳児を施設?と驚かれたと話していました。

イギリスでは、養子の「出自を知る権利」が保証されてて、実母の出生証明書がもらえます。養子、養親、実母の3者がソーシャルワーカーがカウンセリングを受けるなど精神的なフォローも充実してます。

もう何度も言ってますが、 見習うこと、、、、、、、、、あるよね。

本日のお題は、千葉県に新しく乳児院が新設されるという話があり、それについて情報交換でした。

まず、「親が育てられない困難を抱える赤ちゃん」がいますよね。どうするか、助けたい、救いたいって思いますよね。その赤ちゃんを見てどうでもいいって思う人はいないでしょう。知らないだけなんです。(それも罪ですが)知れば、きっと救いたい気持ちがみんなにもあります。

そして、乳児院は親が育てられない赤ちゃんが入所できる施設。乳児を救うために乳児院に入所させましょう。どこも満床です。では新設しよう。

きっと大人たちはよかれと思って、このような流れで赤ちゃんのために乳児院を新設しようと思ったと信じたい。

ですが、施設入所というのは、国連子どもの代替え養育ガイドラインでもビリです。

もしも実母と暮らせない時は

1位 親族

2位 特別養子縁組

3位 里親養育

4位 施設入所

ですが、日本での家庭養育比率は国連から勧告を受けるほど(2011年)低いのが実態。世界との比較グラフ世界との比較グラフ

厚生労働省は、「里親委託ガイドライン」で、すべての子どもの代替的養育は家庭的養育が望ましく、里親委託を優先して検討することを原則としています。

実親が里親に出したくないと言っている

実親と家庭復帰するかもしれない

乳児院は満床でも、みんな親がいるので外に出す子はいません

そのような話をよく聞きます。

私は児童養護施設出身者とも関わりがあるので施設=ダメ!!ではないです、彼らは施設がないと死んでたかもしれないし、ご飯もなく、学校も行けず、殴られ続けてたかもしれない。

でも乳児0歳〜2歳は別問題です。

0歳〜2歳は爆発的に脳が発達する時期です。1日、1日その子たちは大人とは比べものいならないスピードで周囲の刺激からたくさんのことを吸収してそれがその子の世界を作ります。何も刺激のない場所で1日居たら、1週間いたら。ベビーベットの中で天井だけ見て過ごす1日。

そして、”泣いたらすぐに特定の養育者が来てくれて欲求を満たしてくれた”という事実の積み重ね、欲求の達成から人への信頼を築き、自分を愛せる人になっていくんです。

乳児院、ひとりで泣いています。ひとりでミルク飲んでいます。(これ、自主授乳という言うそうです、今日はじめてその言い方を知った私たち、会議室がドヨドヨしてました)

この写真はあまりにも有名ですが、泣いても誰も来ないから髪の毛が禿げているルーマニアの赤ちゃん。髪の毛をむしった時、スタッフがかけつけてくれました。それを覚え、何度もむしるようになった。もうむしらないように手足をぐるぐる巻きにされています。本当にこの赤ちゃんに必要なのは、ぐるぐる巻きにすることではなく、24時間愛情を注いでくれる家族だと思います。

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ルーマニアは、研究者や団体が国に脳の変化や費用面などのデータを訴え続け、現在3歳以下は乳児院入所禁止の法律ができました。ありがとう。

乳児院ボラでいろいろ見ました。この赤ちゃんのような状態、日本には無いとはいえません。

赤ちゃんを救うため乳児院新設を考えてくれている大人のみなさん、施設入所の前に赤ちゃんのためにできることがあります。

シンポジウム

「すべての赤ちゃんが家族と暮らせる社会をどう作る? –千葉県の乳児院新設問題を考える–」

日時:20151123日(月・祝) 14時~16

場所:千葉県教育会館  203会議室

「愛知方式」の生みの親である、矢満田篤二氏をお招きし、乳児院の実現可能な代替案をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

詳しくはヒューマンライツウォッチのサイトをご覧下さい→こちら

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