不妊の悩みはあれもこれも紐付いて人生全部に関わってくること。
子供ができない・・・という悩みは将来計画に大きく影響します。
不妊によるストレスはガンと同等レベルという記事を読んだことがあります。
しかし、しかーーしっ
そんなストレスフルな生活を送っている不妊当事者に世間はまだまだ冷たい。
妊婦さんを見るとつらいとyahoo知恵袋なんぞに投稿した日には、
「嫉妬」で済まされ
レストランで大騒ぎしているガキどもがうるさいなどと言った日には、
「あの人きっと子供いないのよ」と囁かれ
育児のことを話すと
「子供いない人にはわからないわ」とすかされる。
友人同士では、日々いろんな相談がでてくるけれど、不妊の話となると、それは突然できなくなる。夫婦のことに立ち入ったらいけないということだろうか、ならなぜに「子供まだ?」は気軽に聞いてくるのだろう。
周囲に不妊の悩みを聞いてくれる人はいるだろうか。。。。
不妊治療を応援してくれる人はいる。「赤ちゃん早くできるといいね」と言ってくれるだけで素直に嬉しい。
「不妊治療が大変でね」と言うと、「じゃあやめれば?」と言う人がいる。あなたに「決めてほしい」わけではない。仕事大変でね、じゃあやめれば?にはならないでしょう。全然知らないその人の上司の愚痴とか聞くでしょう。
不妊の話題はキャッチボールにならない。
あとはアドバイスちゃん。「この病院がいいわよ」「セックスの後に逆立ちがいいわよ」とか、なぜかアドバイスをされて、どんなことがつらいのか全く聞いてくれる気配はない。
アドバイスがカウンセリングだと思っている人もいたりするし・・・
この10年で不妊への理解はぐっとあがった。
お金がかかるんでしょ!とか。
しかし、望んでもできない人の「気持ち」までは、まだ行き届いていない。
そのあたり当事者として発信していかないと変わらないかもね。つぶやきでした。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)