30代にもなると親も高齢化し、アラフォーでは目に見えて老いていく親を前に、「早く孫を見せてあげたい・・・親孝行したい・・・」と思う人は多いでしょう。
私もずっとずっとそのことが胸につかえてて、親の願いが叶えられない自分、無力な自分に情けなく感じてました。
不妊に悩む人のみならず同世代の友達の話題にもよくでます。
仕事ばかりで実家にあまり帰っていない
誕生日は花を送っているけれど会っていない
結婚して安心させたい
”親孝行を全然していなく申し訳ないと思っている”と・・・
しかーしっ安心してくださいっ。
「子供は3歳までに一生分の親孝行をしている」という言葉を聞いたのです。
3歳まではかわいくてかわいくて生きているだけで天使、そこにいるだけで周囲を幸せにする存在、とっくに私たち、親孝行しているということなんです。
生まれただけで親を喜ばせ幸せを運んでいた存在。私が・・・。
赤ちゃんのパワー、それが私だった。
両親はとっくに離婚してますが、私が生まれたときは、さぞかし喜んだことでしょう。赤ちゃんの頃の写真の量と一緒に写っている親の笑顔を見るとそれはわかります。
一生分の親孝行・・・もうしてた。そう思っていいのね。
ちょっと気持ちが楽になりました。
次回は「なぜ孫を切望するのかがわかった」です。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)