結婚してからもずっと共働きだった私は、専業主婦について深く考えることなく過ごしてましたが、不妊治療に専念するためにフルタイムの仕事を退職した時、専業主婦への社会の冷たい視線に気づきました。
社会の身分は、
フルタイム>派遣>パート>専業主婦 という構図で上下関係ができているようです!!
専業主婦は一日中ダラダラしているという印象がついていて「毎日何してるの?」「暇でしょ」「子どもと一緒」などなど事情を知らない赤の他人様から言われ放題。こちとら毎日病院通いで大変なんだわい!とも言えず、苦笑い。不妊治療との両立に苦しみ、やむなく仕事を辞めた人もいますよね、男性だけではなく、女性にとっても仕事は人生のやりがいを感じる場所、お金だけではありません。しかし、出世をとるか、赤ちゃんをとるかで悩んで、今、不妊治療に専念しないと後悔する・・・・など苦渋の決断をした女性は多い。仕事を辞めなくても責任ある仕事に就けない自分を責める人もいます。
専業主婦は人としてダメで、大企業にお勤めというだけで偉いと思ってる人、私はそういう人は信用ならないと思っている。どこの会社じゃなくて、あなた自身は何をしているか、何をやりがいと感じているのかが大事。
そんな身分の上下関係を築きたい人たちにうんざりしていた頃、友人の職場でパートを始めました。治療を休んでいる間のたった4ヶ月くらいです。超簡単な学生でもできる仕事。
その期間に出会った人にいつものように「仕事何してるの?」と聞かれました。挨拶挨拶。
「友達の会社でイベント企画の手伝い、ただの簡単な事務だよ〜、パートよ〜」と答えると、あら不思議、責められません!毎日出勤でもないし、パートは4時間くらいで帰れる。その他は専業主婦と同じなのに、なんなんだ、この差は。パートと専業主婦の間には大きな溝があるようです。
それからは面倒くさいので、しばらくパートしてるということにしてました。
不妊治療の通院で忙しいのに暇人扱いされることあります。でも不妊治療をしていることは全員に言いたくないし、言う必要もない。でも責められる。もやもや〜〜〜〜。
そんな時はぜひ「小さい会社でパートしてるの」を使ってみてください。不定期なパートは色々使えますよ。
例えば妊娠中の友達に会いたくないなぁ〜と思っても断る理由が思いつかない時、パートを使ってください。
あなた「その日、パートなの」
妊婦「あなたの都合に合わせるからランチしようよ〜」
あなた「社員の都合でシフトが不定期なの、ごめんね〜」
というようにパートは弱い下っ端で、シフトを決めれる立場ではないと主張してください。
あなた「もうちょっと落ち着いたら”こっち”から連絡するね」で締めくくりましょう。
これは、あくまで会いたくない場合ですよ。
いろんなストレスをすり抜けて、できるだけストレスフリーな生活に!
専業主婦について次のブログに続く
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)