ノンママって言葉、初めて聞いた!
今年夏はノンママの本やドラマがスタートらしいです。
東洋経済の記事、「子なし女性」の誰にも言えない本音と葛藤(精神科医:香山リカ)では、子供がいない女性は3つに分けられるそうです。
1、子どもがほしかったのにママになれなかった女性「あきらめ型」
2、妊娠可能な年齢がすぎていた「いつのまにか型」
3、子どもはほしくないと自分で決定している「選び取り型」
で、2と3を「ノンママ」と呼ぶらしい。(ワーママに対抗して名付けた)
えっ!あきらめ型はどうなってるの?
そっかそっか、デリケートな問題だから触らぬ神に的な考えか・・・
ワーママにもノンママにも入れない「あきらめ型」というちょっと後ろ向きなネーミングで放置されたな・・・。
マイノリティの中のマイノリティ。仲良くしようよ〜
単に、子を欲しいと公言してないだけで、ひっそり頑張っていた人もいるかもしれないから「あきらめ型」は多いかもしれないと私は思う。キラーン。
ま、でもですね、「ノンママ」という呼び方良いですよ。「子なし女性」より100倍良いでしょ。
私にはネーミングつけるセンスないですが、「DV夫」とか「毒親」を考えた人にありがとうって言いたい。当事者からすると(うちの夫はDV夫じゃないけれど)対象人物の行動に名前付けてもらうと他人に説明する時にとっても楽なんです。
幼少期、母親がこんなことをした、独自のルールや規則があった、叩かれた、殴られた、裸足で外に出された、男連れ込んだ、あの友達と遊ぶな制限された、とかくかくしかじか説明しなくて良いのです。
「うちの親は”毒親”なので」とひとこと言えば通じます。
これは、やっかいな人に「ノンママ」を活用できるかもしれません。
あまり仲良くない人に「不妊なんです」「不妊治療している」とは言えません。仲良くても言いにくい。
「お子さんはまだ?」
「早くしないと」
と言われた時、彼らを納得させるための材料を今までならたくさん準備しなくてはいけなかった。そうしないと「どうして?」「老後寂しいよ」「子供は良いわよ〜」とどんどん責め立てられるから。
しかし、これからは「ノンママなんです〜」と宣言すれば通じる日が来るかもしれません!!
「不妊治療に通ってるんです」と話した時、理解ある人はいますよ。とても感謝しています。でも「この人子供できないんだ・・・」と哀れみを向ける人もいます。同情されるくらいなら、この際、私は「あきらめ型」でもノンママを演じても良い、って思う。
その人に不妊の悩みを相談したかったり、仕事上で言わなければいけないケース以外は、全てを話す必要はないんだし、打ち明けたところで「どっちに原因あるの?」って興味本位で聞いてくるだけの人もいる。夫婦の片方にも影響あるので、ペラペラ他人に話せることではない。夫婦の事情は自分に都合良く曖昧にしてて良いと思う。
妊娠したら「ノンママだったんだけど授かったんです」って言えばいい。この世、不動不変のものはありませんから。
ノンママへの理解はそれぞれの生き方を尊重した社会への第一歩。今年は特別養子縁組が注目されたり、子についていろんな生き方、選択があって良いよね、という風が吹いてますね。
GOGO。
(コウノトリの会「夏の妊活モヤモヤ会」のお知らせ)
⽇時 8⽉31⽇(⽊)18:00〜20:00
場所 港区⽴⽩⾦台いきいきプラザ(最寄駅 ⽩⾦台徒歩1分)
参加費 3000円(リピーター様 2000円)
定員5名 対象:⾚ちゃんを望んでいる⽅(不妊治療の有無は問いません)
詳しくはこちら

1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)