日経ARIA「そして・・・母になった」の連載2回目が公開されました。
血縁のない子を愛せるか? 夫婦の運命を変えた電話
(1回目はこちら「不妊治療を経て子宮全摘 「産めないけれど、育てたい」)
夫婦で養子を迎えたいと意見が一致した後にまず何をするのか、どんなことをしたのかというお話。
「特別養子縁組は子どものための制度ですよ・・・」への私なりにたどり着いた考え、そしてほとんどの家族が血の繋がった子どもを育てる中で、違う道に進む決心をどうやって自分の中で決着つけたかについて書きました。
たまに、「夫婦も血がつながらないけど家族ですよ」という人いますが、んー、夫婦は全員血がつながらないので(むしろ禁止されている)。結婚するときに「血縁がないけれど大丈夫だろうか」という勇気や葛藤は発生しないと思うんです。きっと夫婦も血がつながらないけれど通じ合って家族になることができるからあなたも大丈夫ですよと言いたいのかもしれないけれどね。
葛藤や迷いがあるのは、多くの人が血縁のある「子」を育てているけれど、自分がそうではない「少数派」である血縁のない子育てをできるのかという点なんです。子どもにとって私たち夫婦が安全で幸せな家庭となれるのか・・・
なので、血縁がない夫とすごく通じ合っていたとしても、そことは違う分野で、ピンとこない部分あります。
次回は最終回です。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)