10月24日、土曜日の午前中というのに、たくさんの方に参加いただきありがとうございました。
今回のコウノトリの会は「もうひとつの選択肢、養子縁組を考える」をテーマとし、不妊治療中からでも、ちょっとぼんやり考えている方でも参加できるような会にしました。
1部 児童相談所から特別養子縁組と里親制度の説明
2部 養親ママお二人を交えてお話会
(1部の様子)
(養子縁組に参考になる書籍)
(児童相談所と日本財団から配布されたパンフレット)
参加された皆様の感想一部(こちらからすべて閲覧できます→みなさまの感想)
・生の声を聞くことができたこと、皆様も同じ考えをもっていること、とても参考になり、これから色々調べながら考えていきたいと思いました。(女性)
・児童相談所の方、実際養子を迎えた方のお話を直に聞けて大変参考になりました。自分だけではなく、他の方も色々悩み、考えを持っているのがわかり、話をすると楽になり、このような機会をもっていくのが大切だなと実感しました。(女性)
・普段なかなか聞く事のできない話が聞けたので良かったです。自分たちだけでは至る事のできない考え方を知ることができました。(男性)
・1部の養子縁組制度の説明とても丁寧で分かりやすかったです。2部ではインターネットや本では分からない生の貴重な意見を聞けてとても勉強になりました。今まで、ぼんやりとした養子縁組制度でしたが、色々疑問点が解決しました。ありがとうございます。(女性)
・生の声を聞けて良かったです。自分が悩んでいたことを解決する上ですごく参考になりました。(男性)
会の目的は養子縁組を進めるものではなく、「あらゆる選択肢を知り、考えよう」というものです。
同じような悩みをもつ者同士は、自然界では出会うことがほとんどなく、この会のみの知らない人の方が話せるということもあります。他の方の意見を聞いて、「私はこう思う」「私にはこんなこだわりがあったんだ」と気づいたり、例えば、「DNAを継いだ子供への思いが思ったよりも強かった」ということがわかれば、治療をもうちょっと頑張ろうかな、と治療への姿勢も変わっていくのではないでしょうか。
養子縁組を選択しなくても、決して考えた時間は無駄ではなく、「私たちはあの時、他の選択肢(養子縁組)をしっかりと夫婦で考えたよね」という事実が後の人生に影響があると考えてます。今後も夫婦でしっかり話すきっかけになる場を提供してきたいと思います。
テーマ、いろいろご要望いただきありがとうございます。12月には年末ということもあり、治療の終わりを考える会を計画しましょう。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)