治療も長くなると、おすすめの病院ありますか?って聞かれることあります。通院してる病院を紹介してくださいと言われたことも。
ただ、私が言えるのは、産婦人科や大学病院より不妊専門クリニックをおすすめします。
すぐにタイミングで妊娠するなら良いけれど、ステップアップすることになれば産婦人科ではIVFができなく(もしくは症例が少ない)結局は不妊専門病院への紹介してもらうことになります。なにより産婦人科は妊婦、子供がたくさんで、精神的に私は無理だった。。。不妊専門クリニックにはキッズルームがあり、子供に合わないように配慮されてて助かりました。
大学病院では不妊外来だけに予算を使うことは難しいため器具や設備が古いです。子宮造影検査に使用するチューブひとつとっても柔らかく細いものがどんどん開発されてます。医師の腕と使用器具によりだいぶ傷みは違います。
私の通院するクリニックには内診台の着替えの場所にティッシュ、ナプキン、おしりふきの3点セットが置いてありました、当然と思ってたこれも、大学病院にはなく、キッズルームと同様で患者目線でどれだけ考えてくれているかの現れだと思います。私にとってこういうことがけっこう重要。
もちろん見習いなど研修医の手際の悪さも考えなければいけません。カーテンの向こう側に何人もズラズラと並んでいることもあるんですよ。全員が真面目な医師ばかりではありません。
では、不妊専門クリニックにしよう、でも東京にはたくさんあるけど、で、どこがいいの?
先ほど話しを出した、”自分にとってけっこう重要”というポイントをどこにおくか、です。
○先生は指定できないけど人気のクリニックで妊娠率が高い!
○先生と話し合いながら私はじっくりと治療を進めて行きたい!
このふたつ、どっちが良いとは言えないけど、自分にとって何が大事か、ゆずれないポイントは何か考えて見ると、自分の理想の病院が見えて来ると思います。
情報はネットでたくさん得られるけど、それのどこが自分のこだわりなのか、考えてみて下さい。
転院はそんな気持ちで決めました。
つづく
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)