前ブログ、私の内臓アップ投稿「子宮腺筋症と正常子宮の比較骨盤MRI」で病巣がひどいことがわかりました。子宮腺筋症が400gくらいはあるのではないか、と医師。内服薬やホルモン治療があまり効果ないそう。
子宮に執着をもっていたこの私が、不思議と子宮摘出に傾いているのも意外なことでした。
もし子宮温存の選択をすると閉経までの約10年以上は苦しむことになります。その間、女性エストロゲンによって内膜は増殖し、月経で剥離するという行為を繰り返すため、さらにここから悪化することも考えられます。
「子供を産む」ことだけを集中して考えていた30代、ちょっと自分の身体を後回しにしてしまったツケです。天秤にかけたとき、赤ちゃんを授かりたい、育てたいが優先していました。
でも、健康って大事・・・当たり前なんだけど、当たり前のことって置き去りになるし、今妊活をがんばらないと後悔するって思ってた。少しくらい無理しても妊娠・出産すればあとで笑えるはずと。
治療を終えてからは快適な生活を手に入れて自分の時間を満喫しようと思っていた矢先に、この不調。このしめじのように寝込むことも多くなりちょっと脱不妊治療後の想像とは違う生活にがっかり。
「人生やりなおしは何歳からでも可能!」なんていう人いるけれど、それ聞くたびに「妊娠・出産以外はね」と思ってました。なのに、普通の生活すらできないなんて、これ以上思い描いていた未来がなくなってほしくない!夫との暮らしを大切に考えよう。普通に生活できる幸せをかみしめよう。
いろいろなタイミングで今「子宮全摘出」の流れになっているんだろうなぁ、と考え、
「子宮全摘の手術お願いします」と先生に言ったのでした。
次回、子宮全摘までの気持ち
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)