こんにちは。不妊カウンセラーの池田麻里奈です。
先日取材してもらった朝日新聞の記事が本日配信されました。yahooトピックスにもとりあげられました!丁寧な取材をありがとうございます。
平成家族とは、朝日新聞社とYahoo!ニュースの共同企画による連載記事です。家族のあり方が多様に広がる中、新しい価値観とこれまでの価値観の狭間にある現実を描く。
【平成家族】不妊治療、「卒業」選んでも……「子育てしてこそ」がつらい 「夫婦2人で生きる」尊重して
朝日新聞の元記事 withnews はこちら
先日立正大学でおこなった授業を取材していただきました。「結婚や子供の有無でみんなの価値はかわらないんだよ、自分で選択して良いんだよ」ということを伝えています。なぜかというと、「孫の顔が見たい」という親世代からのプレッシャーはいつの時代もあるかもしれないけれど、少子化が加速している今、国からの圧力が止まらないからです。団塊世代Jr(子だくさん世代)の私が20歳のことろは時代が変わりました、国のトップや学校のトップが妊娠についての価値観の押し付けをすることはなかった。どちらかというと避妊についてばかりでした。
将来は結婚して子供を持って・・・と明確に考えていない段階の若者に「子供を産め」「産んでから大学に通えばいい」と言うのは本当にその人の人生を考えているのかな。ひとりひとりの人生はなんなんだろうと思います。結婚に関心がない人もいます。私は子供が欲しかったから「早く産め」に反論できなかったけれど、どんなに頑張っても産めない状態が続いていたとき、とても生きづらかった。多様性を尊重する社会になれば、きっといろんな幸せが現れると思います。子供を産むだけが幸せではない、それぞれの幸せを探すのは勝手なことじゃないですね。
記事の前半はWAKOMO会で一緒に活動している永森さん。不妊治療の終結を得意としているカウンセラーで、子供をあきらめた人の「卒業生の会」について取材を受けていますのでぜひ、ご一読を。

1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)