AbemaTV「Abema prime」に養親ファミリーとして出演しました。
放送が無事に終わりホッとしてます。私たちは最初の数分のVTRのみですが、その後1時間、時代について変わりゆく家族について真面目に考える番組でした。とは言っても専門家が難しい話をするのではなく、普通に普通の人たちがディスカッションする、このことこそが社会的養護を知ってもらう第一歩かと思いました。
この番組のコメンテーターの芸人のEXITのお二人は、コメントの一つ一つに相手を思いやる気持ちが感じられ、一気にファンになりました。番組を見た友人も同じことを言ってました。違う立場の人のことを想像しながら自分の考えもはっきり伝えている・・・そういう人、あまりいないと思います。
兼近さん「血のつながりがあることで、ないがしろになっていることあると思う。血のつながりがないからこそお互いのこと大切に思えることあると思う」
すごく共感しちゃいました。自分の原家族の経験でこれはとても感じていたことです。血のつながりがあっても、どんな親子でも向き合わなければすぐに家族は壊れてしまうということです。これがきっと血のつながりがないから、親は子(養子)に言葉で愛を伝えて、大事だよ、大切だよ、嬉しいよ、とあえて伝えているのかもしれない。アンケートによると養子の自己肯定感はとても高いようです。不幸とか可哀想という昔言われたイメージとは実際は違う時代になってきています。
この日、偶然コメンテーターだった田端信太郎さんは夫の友人で、このVTRを見るまで池田が出演することは知らなかったようで、VTRをスタジオ収録中に見てびっくりした顔が映し出されていました。
「日頃のやりとりのその裏には実はあんな苦労があって、子ども欲しいと思ってたんだ〜、と。。(養子の決断)はなかなかできないことを、カミングアウトした上でしているので応援したい。」
と言ってくださっていて、ありがとうございます。「その裏には実は」という部分、本当に言ってくれて良かった。そう、見えない部分、あるんですよ。
3年前に鎌倉に引っ越したのですが、「鎌倉の新居に住んであなたは幸せね」と流産も死産もよく知っている人に言われたことがあって、鎌倉に住んでみんな幸せになるんだったら鎌倉万歳すぎるでしょう。他人の人生を丸ごと「幸せ」ってなんで簡単に言い切れるのか不思議でたまりませんでした。この人とは見えない透明の壁を置かせてもらおうと思いました・・・
どんな人にも見えなことがある。不妊治療している多くの人は陰ながら頑張っている。けれど、親や親戚など周りから陰だからそれは見えなくて、割りに合わない言われようをされてる人いるから、田端さんのわかりやすいコメントで気づきを得てくれる人がいるといいな。
あとは「養子縁組はみんながやるべきことじゃないけれどメディアに出てきてくれて、選択肢があることを知ること自体に価値がある!」ここもーっ!ありがとうございます。選択肢があることを知ってもらいたい、まさに夫婦でそう思って出演を決めました。
番組のスタッフさん、スタジオのコメンテーターさん、ありがとうございました!
こちらのABEMA公式youtubeから1時間番組が閲覧できます。↓
2020年11月5日放送
https://gxyt4.app.goo.gl/yL3JE
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)