「広島県妊活サイト」で妊活体験者の投稿をみることができます。
先輩たちの声は、それぞれだけど、そのそれぞれの気持ちや選択があって良いと言うことがわかると思います。
かつて妊活中、そのことを周囲には話していない時、同じ経験をした人を求めてネットの掲示板を彷徨った記憶があります。SNSのない時代!その時、同じ温度で語るネットの中にいる人の言葉に救われました。その後、体験談が聞けると言うことでNPO法人Fine主催の不妊体験談&不妊ピア・カウンセラー公開講座を聞きに行ったのは34歳だったと思います。
妊活して妊娠・出産をゴールとして考えるのも良いですし、実際に不妊治療を始めてみると気持ちがどんどん変わってもそれは当然のこと。時間と共に、周囲の関係と共に、不安の種類も変わるでしょう。その自分の気持ちを置いてきぼりにせずに大事にすることが妊活をする心得と今はわかります。私はかなりその部分を後回しにしていたので。
子どもが欲しいと考えている人や、不妊治療中の人、その後の選択の参考になるといいなと思いシェアです。
行政でも不妊支援が広まっていますよね。私が東京に住んでいた頃、子育て支援は当然あるけれど、不妊や流産に関しての支援はゼロでした。月齢別に赤ちゃんのいるママの集まりがあるように、不妊、もしくは流産した人のお話会をして欲しいと要望を出しに何度か行政を訪れましたが、マイノリティだから必要な人が少ないと言われてしまいました。
広島県のこのようなサイトをみると、少しずつ変わってきていて嬉しくなります!
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)