すべての大人が考えたい子供の貧困問題

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先週、日経BP環境経営フォーラム「子供の貧困問題に企業は何ができるか」(ecomam共催)という固いタイトルのセミナーに行って参りました。NPO団体、政府、研究者、企業、子ども食堂という多種多様な演者さんのおかげで大変学び多いセミナーになったのでまとめ。

 

子供の貧困って、貧困家庭の問題でしょ・・・子供のいない私たちには関係ない、と思うなかれ。できることがあります、というか、社会全員がここを解決するためにそれぞれのできることをすれば、必ず変わっていきます。ということを信じて、私はあえて妊活ブログに書いていきます。

ecomomは「家族と自然にやさしい暮らし」を提案するフリーマガジンです。

子供の貧困を考えるたくさんの企業さんが参加。

最初にNPO法人キッズドア理事長渡辺さんからの講演。塾に通えない子供に学習支援をしていますが、ガツガツ勉強を教えるとすぐに子供は来なくなるから、勉強は入り口。その子の環境を整えることが本当の目的なんだそう。

 

例えば貧困家庭の子は”大学生”に会ったことがなく、テレビの中のアイドルのような存在。大学生ボランティアと交流することで視野が広がる。仕事についてもそう、母子家庭のお母さんが働いているスーパーのレジ係とか、生活保護家庭では親が家にいるので仕事をしている姿を見ていないなど、職業モデルがない。他にも、偏差値を知らない、クリスマスや誕生日を祝ってもらったことがないなど、学習以前の問題が見えてきたそうです。

アクセンチュアはキッズドアと一緒に支援をしていて、子供との会話の中で将来なりたい職業の話がでたとき、そこはコンサルのプロですから、道筋を一緒に考えたりするそうです。すでにお持ちのスキルで支援する、無理も無駄もない、すばらしい!!大企業のみなさん、あなたのスキルが子供の未来のお役に立ちますよ〜〜。

大卒と高卒の生涯獲得賃金の差。これ、ちゃんと子供に伝えていかないとね・・・

続いて内閣府子供の貧困対策推進室から。国はこんなことをやっていますよってことを報告。

子供を支援することは将来の納税者を増やすこと、子供の貧困を放置することは「社会の損失」、推進は「未来への投資」と話し、もしも貧困によって進学を諦めている人たちが貧困対策により進学すると生涯所得が2.9兆円あがり、政府の財政が1.1兆円改善する推計だそうです。下の資料。

(すべて日経BP環境経営フォーラム資料より)

これは昨日のNHKスペシャル「見えない貧困」でもやってましたね。自分の子供だけ大学行かせて、良い企業に勤めても日本自体が良くならない限り、社会保証の負担は膨らみ、結局は国民すべての人に影響があるということを私たちは理解しないといけない。この貧困問題をその家庭だけの問題にしてはいけない。連鎖を子供のうちから止めなければいけないってこと。

で、話を聞いていて気になるのは、やはり・・・児童養護施設の子供たちです。貧困家庭への支援の取り組みは、社会的養護下の子供も入ってますよね???

企業や個人の寄付をあてにした「子供の未来応援基金」には7億円が集まったけれど、全然足りないらしい。一回きりのことではなく、子供のことは「未来への投資」って言ってるなら、ちゃんと継続してしっかり国の予算に組み込んでほしいですね。

子供の未来応援基金の助成金の申請は下記の中から選択するんですけど、助成金が採択された団体数を見ると、

  1. 様々な学びを支援する事業(28件)
  2. 居場所の提供・相談支援を行う事業(17件)
  3. 衣食住など生活の支援を行う事業(18件)
  4. 児童養護施設等の退所者を支援する事業(8件)
  5. 児童又はその保護者の就労を支援する事業(3件)
  6. 里親又は特別養子縁組の斡旋を実施又は支援する事業(1件)
  7. その他、貧困の連鎖の解消につながる事業(11件)
合計86団体中、「里親又は特別養子縁組の斡旋を実施又は支援する事業」が・・・1件!!!たった・・・

児童養護施設の子供にも目を向けてほしいです。子供はどうにもできないので。

 

コウノトリこころの相談室の養子縁組セミナーに参加する人の中には、子供の苦労している背景を知り何かしたいという思いで里親や養子縁組に関心をもっている方がたくさんいます。その気持ちこそが私はすでに支援の始まりだと思うんですよね。社会の中では子供いる、いないで区別されがちだけど、それだけで判断しないで欲しいな。

子供の貧困問題が最近クローズアップされてるので、同じ子供のこととして里親、特別養子縁組も一緒に理解が広がってほしいと切に思います。

 

(コウノトリの会のお知らせ)

 

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1975年生まれの整理整頓好きな山羊座。30歳で妊活スタート、流産、死産を経験。子宮腺筋症が悪化し2017年末ついに子宮全摘出。寄り道ばかりの人生で幸せの価値観や家族の意味を深く考え中。不妊カウンセラー/家族相談士