毎年10月は里親月間として里親等委託(ファミリーホーム へ の委託を含む)を推進するための集中的な広報啓発を実施しています。
江東区では、11月27日(日曜)に「こうとう子育てメッセ 2016」を開催。これは江東区と子供支援団体ママリングスの協働採択事業。その中で、江東児相の里親体験発表会を行うのですが、短い時間ですが私が司会を務めることになりました。
このポスターかわいいですよね!!私のHPのコウノトリを描いてくれたイラストレーター梅村さんの作品です。これは目立ちます。
先日、江東区役所にて初めての顔合わせ。私が持っているぬいぐるみは江東区観光キャラクターコトミちゃん!
下の里親等委託率のグラフを見てください。一目瞭然ですが・・・ダントツで日本は低すぎます。親と暮らせない子が世界中にいます。その問題は世界共通です。でもその後のケアが異なります。オーストラリアは里親委託率90%、イギリス70%と高いのに対し、日本は13%です。
日本国内の親と暮らせない子の数は45,000人、そのうち里親委託されている児童は4,731人です。その他の児童、赤ちゃんは同じ境遇でも施設で暮らしています。”日本では”家庭で育つことができず大人になるのです。
26年度里親数等の推移(厚生労働省HP)
登録里親数 9,949件
委託里親数 3,644件
委託児童 4,731人
自分の子供がいるから里親は関係ないでしょうか。不妊の人だけが里親になるのでしょうか。実子がいても里親登録している人、たくさんいます。社会的養護の子供たちに何かしたいと思っている人は実はとても多いのです。
では、里親さんについて知っていますか?
みなさんの周りに里親さんはいますか?
きっとこのグラフの委託率から想像つくとおり、里親さんはあまりいません。
里親さんにどんなイメージを持っていますか?
大変、すごい人、偉い人・・・
知ってもらうことから始まると思います。
年に1度の里親さんの体験談を聞くチャンス。ぜひ、お時間ある方はいらしてください。こうとう子育てメッセでお待ちしてます。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)