GWが終わりましたね。東京は天気が良くお出かけ日和でした。私はほぼ東京にいず、キャンプと、夫の実家へ行って来ました。
夫の実家近くに大きな鯉のぼりが掲げられてて、これが最近見たことないくらいの大きさで。これ売ってるの?ってレベルで川につるすくらい巨大な。それも一般住宅に。いくつかの家族が集まってその巨大鯉の下でBBQをしておりました。まるで川底にいるよう。
ああ、ここには子供がいるのね。めでたい子供の日をみんなで祝うために集まる、そんな素敵な行事も子供がいるとあるわけです。
子供の日のニュースは当然ながら全国の子供の日の行事一色でした。今週末は「母の日」と続きます。私は父子家庭に育ったもので、父の日は盛大にお祝いしたけれど、母の日は不在なので子供の頃からなんか落ち着かない日でした。子供心に傷ついていたのかもしれません。
大人になり、自分の世代が母の立場となった今、感謝する側から感謝される側に友人たちはシフトしました。今年のSNSタイムラインも「感謝されて嬉しい投稿」一色が100%予想されるでしょう。感謝されることを母も父も日々の育児でしているわけだからこの日の「お母さんありがとう」を励みに明日からまた頑張れる!なんて素敵じゃないですか。そう!素敵なことだから羨ましいし、いいな〜と思うんですよね。素敵じゃないとそもそも投稿しないわけだし。
で、私は母じゃないから誰からも感謝されない日なんですけれど、そんな私はどう過ごすかというと、毎年恒例の車のイベントに10名くらいで行きます。3年前にお誘い受けて行って見たらこれが楽しい!何が楽しいかって、そこでBBQをするんですけど、みんなの子供はすでに高校生、大学生、結婚している人までいて、すでに親は親、子は子のそれぞれの世界があり連れてきません。(子供の方も来たいと思わないでしょう)大人だけの世界〜〜。子供の話も別にない。みんな自分の話をする、学生の時のノリです。家族とか、妻とか夫とか、子供の話がメインではない。そこがすごく新鮮!!
ホームパーティでもランチ会でも、子供が小さいと当然ながら親子は一心同体です。特に女性の友人だとそうでしょう。妊活中のアラサー、アラフォーの周囲はきっとそんな感じ。自然と子供の話になるよね、予防接種の話とかさ…
かつてグループに子ナシが自分1人というアウェイ感を何度も味わいました、どうして行ったんだろう・・・と自分の選択ミスを責めました。
でも、時は経ちます、子供は必ず成長します。車のイベントの彼らを見ていると、だんだん子離れしていくんだな〜と未来図を見ているようです。子がいたって、親は親の人生を楽しむのは変わりないんだなと。。 少し安心したりして。
そんな付き合いも増えて来て、最近は、子供なしの楽しみ方っていろいろあるんだなと気づいてきました。それは子供がいないから仕方なくそうしているんでしょ、って思ってたこともあったんだけど、そうではなく実際に楽しいと感じられるんです。
GWに私は富士山にキャンプに行きましたが、突然の雷と大嵐に遭遇。1時間くらいじ〜〜〜っと車で待機、その後は快晴、さて食べようかとテーブルセッティングをしてたら再び嵐!!山の天気はわかりません。ただただ無心でテントとタープが飛んでいかないようにポールを雨に打たれながら死守。周囲のキャンパーも同じ状況でした。友人のタープ負傷。その後は、本当に快晴で、ああ、忙しい。
嵐の中では人は何もできない・・・それは人生でも同じで、じっと、もがかずに過ぎるのを待つのみ。そうすると晴れがやってくる。そんなことを考えたりしたゴールデンウイーク。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)