月経困難症の私に子宮全摘の話が浮上したお話の続きです。
不思議と・・・・子宮全摘への迷いはそれほどありませんでした。
悲しさはありますよ。ああ、子供産めなかったな。この子宮、なんのためにあったのかな。
なんのために中学生からずっと面倒な月経を繰り返してきたんだろうな。
ってことは頭にチラチラと浮かびは消え、そんなこと言ったって病気になってしまったんだから仕方ないよね。と気持ちを納めるの繰り返し。
「人生の中で仕方ないよね」で割り切れることってあまりないと思うんだよね。
人は悩む生き物なのですーはい。
迷いは意外となくても、この子宮全摘をするぞという「軸」が、がっちりと強く太く東京タワーのようにそびえ立っているわけではありません。さっきのようなことが頭に浮かんだらフラフラするくらいの軸です。
でも、この流れ、自然かもしれないと思ったんです。
3年前の39歳の時に(すでに月経痛ひどくて救急センターに行ったり、そのまま緊急入院してました)この決断はできたか、というと、自然ではなかったかもしれません。まだ・・・子供・・・・諦めたくないって気持ちがあったと思う。
今だから、不妊治療から離れて、普通の人間としてしばらく過ごした今だから、私はこの根治治療を受け入れることができたんだと思います。
まさに・・・林修司先生の今でしょっなんです。
「もっと早くに学べば良かった!」とか「もっと早く始めれば良かった!」と後悔することってありますよね。だけど、気づいた時が学ぶ時。
私の子宮全摘は3年後でも3年前でもなく、きっと今なんだろうな〜〜
次回は、周囲の反応。言われて嬉しい言葉 です。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)