10月30日に行われた「流産・死産を乗り越えて」(港区助成事業)のイベントに死産当事者として登壇しました。2部は、流産、死産を経験した数人のグループに分かれお話会を実施。ファシリテーターを務めました。
満席での開催となりました。ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございます。
スタッフで記念撮影
参加者さんの感想の中に「5年経った池田さんが涙を流しているのを見て、まだ自分は悲しんで良いんだ・・・」というものがありました。もし、そう思ってくれる人がひとりでもいるなら、話しをした甲斐があったなぁと思います。何年経っても悲しんで良いと思います。もう毎日ではないけれど、涙、流れる時もあります。
不妊カウンセラーや流死産ケアをしている私でも、辛いことを話すのは、辛いです。でも、なぜお話をするか・・・それは自分のためではすでにありません。今、赤ちゃんを失い、何をどうしたら良いか彷徨っている方に何かの希望や救いになるなら、というのみです。私が当時、ネットなどで同じ体験をした人をいろいろ探したように。。講演した永森さん、石井先生も同じ思いです。
すべての感想を読み、改めて赤ちゃんを失った後のサポートが不足していることを痛感しました。大切な皆様の声は、今後の活動に役立てたいと思います。
また、今回のイベントの主催者モリーヴさんのHPでも素敵に紹介してくれました。>こちら
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)