不妊治療、死産を経て43歳で「養子」という決断
丁寧な取材と素敵な写真をありがとうございます!思い返すと長い長い道のりでした。
私はこの不妊治療をしたり、流産や死産で一旦停止状態になっていた自分の道のりを「寄り道」という表現を使っていたのですが、それはいつか子育てをする日がきて、それまでは寄り道をしているだけだ・・・とどこかで「諦めてないよ!」と思っていたからかもしれません。
いろんな家族のカタチがあって良いよね、それは私の感覚的に若い世代は柔軟に受け入れてくれる気がします。
私の親世代はほとんどが結婚してた時代。ガチガチに「普通の家族」が大好きで、未婚だと「結婚はまだ??!!」と勝手に結婚するとこと前提で話を進目てしまう。その次はご想像の通り「赤ちゃんはまだ?!!」と子どもを産むこと前提でお腹に激しい視線を向ける。
「まだ?」って言葉、呪いですよね。今を見てくれてない寂しさを感じます。今、生きているのに。
自分自身がその道を選んでなくても、多様な形を認めるのは素敵なことだと思います。
有料記事ですが、関心ある方ぜひお読みいただけると嬉しいです。
1975年生まれ。不妊ピア・カウンセラー。「コウノトリこころの相談室」を主宰。28歳に結婚後、妊活をスタート。人工授精、体外受精、10年以上の不妊治療では二度の流産、死産を経験。子宮腺筋症で子宮全摘。44歳で生後5日の養子を迎える。数々のメディアや、大学で講演活動を行うなど、実体験を語っている。これまでの体験を綴ったエッセー、夫婦共著「産めないけれど育てたい。不妊からの特別養子縁組へ」2020年9月出版(KADOKAWA)